どうして毛穴が黒ずんでしまうの? |
毛穴汚れは、毛穴に角栓が詰まるのが原因です。 角栓とは、皮脂と古い角質や肌の汚れが混ざり合い、酸化することによってできあがります。それが毛穴に詰まり凝固して黒ずんでしまうのです。角栓は毛穴内で凝固してしまったために、洗っても黒ずみが消えることはありません。 この角栓詰まりは、実は女性よりも男性に多いといわれています。男性は女性に比べて角栓ができる原因である皮脂の分泌量が、年齢を重ねても変わらないからです。ただでさえ皮脂分泌量の多い男性が不規則な生活習慣を送っていると、さらに分泌量は促進されます。 皮脂は、皮膚の乾燥を抑制するために分泌されるものです。しかし、普段から脂っこいものや糖質の高いものを多く摂取する食生活を送っていると、皮脂は過剰に分泌されます。また喫煙・睡眠および運動不足・ストレスがたまる生活も、過剰分泌の原因とされています。それにより、角栓が次々と生まれて毛穴が詰まってしまうのです。 |
誤った洗顔方法も毛穴汚れを促進させる! |
毛穴汚れを防止しようとしっかりと洗顔をしても、その洗顔方法が間違っていたら毛穴汚れを防止どころか促進させてしまう恐れがあります。 間違った洗顔方法のひとつは、力を入れて洗うことです。肌についた汚れや皮脂を取り除くために強く力を入れて洗顔すると、肌が傷ついて角質層が厚くなる原因になります。それが毛穴詰まりを促進させるのです。 そして汚れが気になるあまり、1日に何度も洗顔をすることも逆効果です。それにより肌の潤いに必要な皮脂までが流れ落ちてしまい、肌が乾燥しやすくなります。肌が乾燥していると潤いを与えようと皮脂の分泌が促進され、過剰な皮脂のために角栓ができやすくなるのです。 洗顔料の取り扱いにも気をつけなければいけません。洗顔料は使うことで汚れが落ちやすくなりますが、ただ手のひらに洗顔料をたらして、泡立てずにそのまま洗顔するのはやめたほうがいいでしょう。そのまま洗顔すると肌をこすって摩擦が生じやすくなり、整った肌のきめを乱す原因になります。 熱湯や冷水で洗顔することもやってはいけません。皮脂は、体温とほぼ同じ35〜38度ほどの温度で溶ける性質です。そのため、洗顔で使う水は熱過ぎても冷た過ぎてもいけません。特に鼻は温度が伝わりにくい部位なので、適度な温度のお湯で洗顔する必要があります。 また洗顔以外では、毛穴パックで何度も角栓を引っこ抜いたり、ピンセットでつまんで抜いたり、指や爪で押し出したりする人もいますが、これらの作業もおすすめはできません。無理に角栓を引っこ抜くと肌や毛穴を傷つけることになります。傷ついてしまうとその場所が化膿してしまい、さらに肌や毛穴の傷が悪化する恐れがあるのです。また角栓の引っこ抜きを強引に行うと、毛穴が広がってしまいます。それにより、角栓がさらに詰まりやすくなるので、やめたほうがいいでしょう。 |
正しい洗顔方法を覚えよう! |
毛穴詰まりは正しい洗顔をすることで防止することができます。洗顔で最初にやることは、人肌ほどの温度のぬるま湯で顔を軽く洗うことです。この作業だけで肌の汚れや汗を、ある程度は取り除くことができます。 次に、洗顔料を手のひらに適量取りよく泡立てる作業です。レモンほどの大きさの泡をつくることによって、きめ細かい泡ができあがり、この泡が肌の奥まで浸透して汚れを取り除き、摩擦も防止します。 そして、いよいよ洗顔です。皮脂量が多いとされるおでこ・鼻のTゾーンから洗い始め、次にほっぺたやあごを洗います。力を入れずに優しく洗うのがコツです。顔全体を洗い終えたら、すすぎ残しがないようにぬるま湯でしっかりとすすぎましょう。すすぎ残しがあると、肌荒れや毛穴詰まりの原因になります。 洗顔が終了したら、清潔なタオルでしっかりと顔についた水分を拭き取ります。力を入れて拭き取ると肌に負担がかかるので、押えるように優しく拭き取るのがポイントです。 洗顔後は、汚れだけでなく皮脂も取り除かれ乾燥しやすくなっています。保湿をしっかりとして肌のケアをすることが大事です。 |